黒イ世界

黒いワッカ

あれから数日が経った。
相変わらずあの少年のことが頭から離れない。

結局あの中の事も良く分からず仕舞いだ。




“どうして見えるの?”




何が僕に見えたっていうのだろうか?

自分が見たものを改めて考えてみた。



柵、ゴミ、木々、闇、そして柵の中で見た人物…

別に変わった物はないように思う。
もしかしたら、僕が見た柵内の人が幽霊だったのだろうか?
そして、出会った彼も…


別に幽霊を否定する訳では無いが、そんな幼稚な考えしか浮かばず、自分の想像力のなさに深い溜め息を漏らした。


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