†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  「俺のせいでどうした?」


  気のせいか顔が険しい。


  「え・・・・・?」


  翔太の態度に戸惑いを隠せずに
  いると、翔太が周りの女子から
  離れてあたしの近くに来た。


  「また何かあったのか?」


  小声で周りに聞かれないように
  そう言った翔太。


  その一言であたしはやっと理解
  出来た。


  翔太はまた自分がらみであたしが
  何かされたと思ったらしい。


  「違うよ!!そういうんじゃなくて!
  翔太がモテすぎてちょっと困るなぁ
  って思っただけだよ!!!」


  あたしも小声でそういうと、


  「そっか。ならいい。また何か
  されたら言えよ??」


  「うん。でももうないと思うし。」


  誰かさん達がてひどく制裁加えたことで
  みんなそんな気にならないだろうから。


  「心配してくれてありがと。」


  「おう。」


  そう言って笑う翔太。その顔は、
  悔しいほどにかっこいいから。


  一ノ瀬が惚れてもしょうがないよね。。


  だけど。一ノ瀬は初めてマトモに
  好きになった人だから。


  「そんなに簡単に諦められないっ!」


  「はぁ??何が???」


  意味分からないって顔をしてる
  翔太を女子の中に戻す。


  これ以上喋ってると女子が怒る
  からね。。。。。  
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