†あたしだけが知ってる† ~どうしようもないくらい好き~
  「そっか。じゃあどっか
  行かないか?気分転換しよう!」


  「気分転換って今から?!」


  「大丈夫!9時ならまだ若者が
  活動する時間だ!!!!」


  そうなの??あたし六時半以降に
  誰かと遊びに行ったことないんだけど。。


  一人でならよく遅い時間に
  ふらついたりしてるけど友達と
  一緒にはないな。こんな時間に
  誘ってくる人なんていないし。。


  「優姫は何処行きたい???」


  何処行きたいっていわれてもなぁ。。
  んー。。。何処だろ??


  強いて言うなら―――――――。


  「強い場所。そこには誰かの
  夢があるんだよ。」


  あたしが言うと翔太は難しそうな
  顔をした。


  「強い場所??夢???
  どっかあったか???」


  「あるよ。あたしにとっては。」


  すごくすごく輝いてる場所。
  翔太もよく知ってるでしょ?


  昔はよく一緒に行ってた。


  あの場所であたし達は夢を描いてた。


  お互いの夢を。叶うと信じてた。
 

  あたしはあそこにいる翔太が
  一番輝いてるって思うよ。


  翔太はあの場所で誰よりも一番
  光ってるんだよ。


  ねぇ、分かるでしょ?


  あたしが行きたい所。当ててみて。


  


  

  


  


  


  
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