はるこの遅咲☆妄想日記
「わたし・・・彼とは別れるよ」

「え?なんだよー。」

「だって・・・」

「本当に恥ずかしんだけど・・・こうゆうの

さとしくんと友達になんてなれないから」

「え?どういうこと?」

「・・・彼女さんができて、無性に寂しいんだ。

つまり・・・私もさとしくんが好きかも。」

「そっか。」

私は、こんな発言をしてしまって正直痛い女だったけど

後悔はなかった。

「会える?」彼からメールが来た。

「うん」

さとしくんが私のアパートまで迎えに来てくれた。

「おまえ・・・彼と別れたの?」

「うん・・・だって・・・」

「馬鹿だな。ホント」

「なんで・・・?」

「応援してたのに・・・おまえが幸せになれるならって」

「でも・・・さとしくんに逢えなくなるのはヤダから」

「彼女のこと、今は本気なんだ。ごめん」こんなに冷酷なさとしくんは初めてだった。

「そうだよね。頑張って」私はそうとしか言えず、涙をこらえた。

「でも、ありがとう。おまえ可愛いしな~。綺麗だし、美人だし・・・」いつもに増して

さとしくんは私を褒めまくってた。

「ありがと」

なんて・・・

まともにさとしくんの顔を見れなかった私は

玄関先で彼を見送ると

そのまま泣き崩れてしまった。

泣き果てた後に、ふと思いがこみ上げた

「この涙が止まったら・・・

今度はあいつの幸せを応援しよ」って・・・☆

好きは好きだから・・・

こうして私の新しい恋がまたスタートした。


~はるこメモ~

なんでだろ・・・

男友達に彼女ができると

こんなに嫉妬してしまうのは・・・

基本・・・寂しがり屋にはたまらないシチュエーションです。

自分のことベタ褒めしてくれる男友達って素敵ね☆



< 16 / 73 >

この作品をシェア

pagetop