弱くてごめんね……
私のバイト先は総合アミューズメント施設で地元では結構大きい建物だった。
花火大会の日は立体駐車場から花火が見えるので人気なのだ。
私にとっては本当は仕事を休んでる身なので少し都合が悪い。
化粧して浴衣着てるから大丈夫だよね……
私はバレないこと祈った。
車は私とりゅうくんが他愛もない話をしている間に私のバイト先に着いた。
「まだ花火まで時間あるし少し暇潰ししよっか♪」
「そうだね。じゃあ、ゲーセンでも行く?」
りゅうくんの提案で私たちは建物の中に入ることになった。
もう少し待ち合わせ時間をずらせば良かったかな……
今更後悔してもしても遅いけど。
りゅうくんとの会話が嫌いな訳ではないし、どうせもうすぐ大阪に行くし話しとこうと思った。
りゅうくんも女遊びが酷いだけで助けられたこともあるし……
友達としては嫌いじゃないしね。
そう思い、私はりゅうくんと普通に会話をした。