弱くてごめんね……






バスの時間は19時30分発だけど迷う可能性を考えた。


今頃になって寂しさや1人の実感が沸いてくる。



私はこんなに寂しがりだったんだなー。


やっぱりあの家も母さんも妹も好きだったんだね。



もう一生会えないわけじゃないと気持ちを切り替えようとした。



少し迷いながらもバス停に着いた。



「まだ時間あるならお茶買えば良かったよー」


「買ってこようか?近くにファミマあったし」


「えっ?いいよー」


「大丈夫ー!すぐに戻ってくるから待ってて!」



そう言って私は母をその場に残して走り出した。





< 29 / 31 >

この作品をシェア

pagetop