桜の花の木のしたで
沈黙が続く。



本当に俺のことを覚えてないのだろうか……。



キーンコーンカーンコーン


午後の授業が始まる鐘が鳴った。



俺はちらっと歌川……いや、うたをみた。



って……こいつ……。



「おい、お前もしかして………泣いてた……………か?」


さっきまでは気づかなかったが少しうたの目が赤い気がした。




焦る俺に対しきょとんとしてるうた。



「えっ私?………泣いてない…よ!変なの〜!」

いや、このあとはたしかに泣いた後だ。



「む…りすんな。」

いった瞬間、後悔した。

(こんなん柄にあわねぇ……。)


うたは少しギクッとしたような表情を見せ、




「ありがとうっ!あ、私今日用事あるから早退なんだっ!ばいばい!」

と逃げるかのように校門の方へ走っていった。









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