小指も抱けない彼女

「俺がいる意味はどこにあるんだ……!」

俺のやること全ては、別の誰かで事足りる。しかもか、母親の方が彼女の隣に相応しい。

必要がない。俺は彼女の“唯一”になりたいと言うのに、代えの利くものとして在るこの事実。


必要ない、必要がない。いなくてもいい、彼女は俺がいなくても生きていけるだなんてーー!


「俺は……っ」

君がいなきゃ、死ねるよ。


< 30 / 47 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop