ぼ、僕に女装の趣味なんてありませんっ!!


「あ?お前霧切と知り合いなのか?」



さっきまでぶつぶつと、さん付けするかしないかで悩んでいた副会長は付けないことにしたようだ。



「あ、はい。きのう私がクラス表見れなくて背伸びしてたら、抱っこして上にあげてくれたんです!」



その『お前』の代わりに僕が答えた。



「へぇ?抱っこねぇ」


副会長は少し怖い顔をしながら言った。



「いおりん、セクハラはだめだよー?」



おっとりとした声で言うりか先輩。


てゆうか…いおりんて。



「セクハラじゃないよ。ぴょんぴょんして可愛かったからその子の腰に手を当てて持ち上げただけさー」




「それがセクハラなんだよっ」



ずっとニコニコしていた、いおりん?は蓮夜副会長に殴られていた。



「はぁー。今倒れてる男は会計の騎士 伊織だ。俺と同じ2年だ。」



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