ぼ、僕に女装の趣味なんてありませんっ!!


「俺は生徒会メンバーじゃないんだけど、会議とかには出るから自己紹介するな! 風紀委員長の柊 葵だぜっ、よろしくな!!」



葵先輩かぁ。女の子だけどかっこいいな!

僕もあんな風になりたい…



気がつくと、起き上がっていた伊織先輩をみると、殴られるのはしょっちゅうなんだなと思う。



「ょ…よろしくお願いします!」



頑張ってみんなに挨拶をするとみんな笑顔で応えてくれた。

ただ1人を除いては…だけど。




「ブーーッッ!!!」



は、鼻血…?


を噴き出して倒れたのは伊織先輩。


この人、1日に何回倒れるんだろう…



「あ、ごめんねー。いおりんはこう言うのしょっちゅうあるからー」



おっとりした声で言ったのはりか先輩。



それから直ぐに呼鈴が鳴った。



「えっと、じゃあ教室に戻りますね。」


「私達ももどろー」


そうして生徒会室を後にした。




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