ぼ、僕に女装の趣味なんてありませんっ!!
中に入った僕は少し残念に思う。
なぜなら、汚ないからだ。
布切れや糸、ボタンなどが散らばって、道具も出しっ放し。
「し、失礼します。今日からここの部員になった霧切です。」
「同じく天宮でーす」
僕が頭を下げると、初音ちゃんも続いて頭を下げる。
「まぁ!会長じゃありませんか。」
今朝のりか先輩のように抱きつく女子生徒。
声も心なしか似ている。
「会長、ここに入ったんですねー。僕たち、とっても嬉しいよー」