双子ラヴァーズ☆
「え?」
「やる」
シュリは私が頷くより先に手の中に強引にミニーを入れてきた。
「え。いいの!?」
「うん、その代わりつけてな」
「ええ?」
「携帯」
「ああ」
私が携帯を取り出して、何もついてないそれに今もらったばかりのミニーをつける。
悪戦苦闘しながらミニーをつけると、満面の笑みでシュリの方を見る。
携帯を掲げながら、
「出来た!!」
そう、はしゃぐ私を真っ直ぐに愛おしむように目を細めてるシュリがいて。
今まで見た事がない優しすぎるシュリの顔。
その顔を見てるのが何故か恥ずかしくて。
直視できなくて、私は俯いた。
俯く私の目の前に差し出したのは。
シュリの携帯。
さっき取ったミッキーのストラップをつけて。
「お・そ・ろ・ね!」
最後に音符マークがつきそうなぐらい、弾んだ声でシュリが言った。
それに曖昧に笑うしか出来なかった。