双子ラヴァーズ☆
「シュ「レナ」


私が八つ当たりをしようと、口を開くとシュリの言葉に掻き消される。

シュリの顔は真剣で。


暗い道で、うっすらと浮かぶシュリの姿が艶っぽくて。
どきっとしてしまった。


「俺ね」


黙ってじっと、シュリの言葉に耳を傾ける。


「レナのこと、まじで好きなんだ」


どきんと高鳴る私の胸。
自分でもわかるぐらい体が熱くなっていた。


「レナが俺のこと、何とも思ってないのわかってる。
だけど、これからは少し意識して?」

「………うん」


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