鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
半ば呆れたように。

元帥は薄笑みすら浮かべて首を振った。

「やはり貴様ら一兵卒には、俺の崇高な理念など理解できんか」

「何が崇高な理念だ。人殺しや拉致で国を太らせる事しか考えていないならず者国家の親玉が!」

マットの言葉にも、元帥は耳を貸さない。

「最早お前達と語る舌は持たん」

そう言ってポケットから注射器を取り出し、徐に自らの首筋を突き立てる!

「!?」

三浦達の見ている前で、注射器の中の液体を注入する元帥。

「第二世代ディアボに人体改造する為のナノマシン兵器だ…貴様ら鬼畜どもには、俺自らの手で引導を渡してやる」

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