鉄の救世主Ⅳ(くろがねのメシアⅣ)
しかし。

「っ!」

肩や足を撃ち抜いた程度では、敵兵は止まる事なく攻撃を続行する。

よく見れば、その眼には血のような赤い光…。

「人民軍の連中、ディアボ化しているのか…!」

小川は戦慄する。

アジアの某国は、自軍の兵士にさえナノマシン兵器を投与したというのか。

確かにディアボ化させれば兵士としての質は向上するかもしれないが…。

「侵略の為ならば自軍の兵士も使い捨てか」

その無慈悲な戦略に、小川は血の気の引く思いだった。

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