ダブル・ブレイカーズ01
人知れず、さくらは呟いた。


<二階は何だろう>


如月彼方は何かを含ませる言い方をしていた。


<知りたい>


さくらは歩き出した。


そして、


<あ>


マガボニー調のモダンな階段があった。


<行こう>


さくらは呟いた。


そして、


階段に登った。




そして、


さくらは二階についた。


<―――――――――>


周囲を見る。


何もない。


だが、


<――――――――――――っ>


何かの声がした。


<え?>


さくらは絶句した。

<誰かいるの?>

音がしない。


だが、

<―――――――――>


ドサッ!


何かの音がした。


<何かあるんだ!>


さくらは音の先に向かった。



そして、


<え>


さくらは絶句した。


そこには、

大量の本棚があり、


ホワイトボードが中心にあり、


文庫本を読みながら、



一人の少年が、ホワイトボードに何かを書き殴っていた。
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