ダブル・ブレイカーズ01
<え――――――>
現実感のない空間に、さくらは絶句した。
<――――――君>
さくらは少年に言った。
すると、
<誰だ、君は>
少年は冷徹な声で言った。
<えっと――――――>
<七瀬さくらか>
少年は呟いた。
<えっ?君、あたしの名前を―――?>
<カナが言ってた。依頼人の名前は覚える主義だ>
<カナ?>
<漆黒の髪の探偵だよ>
<如月彼方――――――>
<そう。カナ>
<何でカナなの?>
<如月彼方。彼方だからカナ>
<へぇ>
さくらは少年の言葉に頷く。
V
さて、一方彼方は、
<七瀬さん、悪い>
と彼方はお盆に飲み物と御菓子を入れ終わった。
<七瀬さん?>
さくらの姿はない。
<――――――――――――>
彼方は青ざめ、
<まさか!>
と、お盆を持って階段を登った。
現実感のない空間に、さくらは絶句した。
<――――――君>
さくらは少年に言った。
すると、
<誰だ、君は>
少年は冷徹な声で言った。
<えっと――――――>
<七瀬さくらか>
少年は呟いた。
<えっ?君、あたしの名前を―――?>
<カナが言ってた。依頼人の名前は覚える主義だ>
<カナ?>
<漆黒の髪の探偵だよ>
<如月彼方――――――>
<そう。カナ>
<何でカナなの?>
<如月彼方。彼方だからカナ>
<へぇ>
さくらは少年の言葉に頷く。
V
さて、一方彼方は、
<七瀬さん、悪い>
と彼方はお盆に飲み物と御菓子を入れ終わった。
<七瀬さん?>
さくらの姿はない。
<――――――――――――>
彼方は青ざめ、
<まさか!>
と、お盆を持って階段を登った。