PINKY DAYS
先生がプリントを配る。

係をこれから決めるらしい。
私はプリントに目を通し、頬杖をついた。


「えー、まずは応援係!誰かいないかー?」
クラスのみんなは妙な雰囲気を出す。

「ぁ、はい。」
おずおずと隣で声がした。

達川くんだった。
「達川で男子は決定、女子は~?」

私は達川くんの方をちらっと向く。
あぁ、燃えているなぁと一目でわかった。

できるものなら、サボりたいよ・・・。

私は冷めている・・・。

だれか、その情熱を分けてよと言わんばかりに。


女子がなかなかでないから先生は困り果てていたが、前から知っている声がした。

「ハイッ!」

瑠香ちゃんの声だった。
やっぱり、希望で満ちあふれているオーラが出ていた。

「じゃあ、女子は光井瑠香でいいかー?」

特に生徒からの返事もなかったから、先生はしゅんとした顔をみせた。
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