PINKY DAYS
「由葵、佐倉くんて“ひなた”って名前だったんだね。」

「うん、ウチも知らなかった・・・。」


写真の顔と今の顔・・・。
ぱっと見ただけでは全く同一人物かわからなかった。

「結実?やっぱり気になるの?」

「そこそこ?かな。」

「そこそこかい!?」

「うん。」

「やっぱ、恋してるんじゃないの?」

「だ~~~~ッ!違うの!!恋じゃないの!コレは~~!」
由葵にぽかぽかと軽く遊びでパンチする。

由葵は、興味ありそうな顔をしていた。

そして、笑ってこんな事を言うのだ。
「もし、結実に好きな人ができたら応援するね!」

いきなりの一言に胸が温かくなって、思わず笑みがこぼれた。


「由葵、ありがとう。」

何度言っても足りない。
本当にありがとう!
< 49 / 109 >

この作品をシェア

pagetop