キミさえいれば
「いいのかよ。
血の繋がった兄貴と付き合って」
「え……?」
そんな……。
気づいたの?
なんで……?
「お前の彼氏が黒崎保ってヤツだって聞いて、今日俺そいつの顔を見に行ったんだ」
うそ……。
わざわざ先輩に会いに行ったの……?
「保って聞いても、最初は全然ピンと来てなかったんだ。
名字も違うし、同じ名前のヤツなんてわりといるもんだし。
だけどさ、アイツの顔見てびっくりよ。
保じゃねぇか」
心臓が異常なくらいドクドクと音を立てている。
「しかもお前らが兄妹だって、誰も知らねーっぽいし。
なんか変じゃん?
それでピンと来た。
お前ら、兄妹だって事を隠して付き合ってんだなって」
どうしよう。
なんだか頭がクラクラする。
先輩……。
助けて……!
「それともアイツ、彼氏のフリしてお前のボディーガードでもやってんのか?
お前に悪い虫がつかないように」
「え……?」
そ、そう思ってくれれば、ありがたいんだけど、どう答えればいいのか……。
「それなら納得してやろうと思ったけど、やっぱ違うよな」
「どういう、こと……?」
「だってさ、いくら溺愛してるからって、妹と恋人つなぎしたり、肩を抱いたりするか?
俺だったら絶対しねぇな。
気持ちわりーもん」
そんなことまで人から聞き出してるなんて、ひどい……。
血の繋がった兄貴と付き合って」
「え……?」
そんな……。
気づいたの?
なんで……?
「お前の彼氏が黒崎保ってヤツだって聞いて、今日俺そいつの顔を見に行ったんだ」
うそ……。
わざわざ先輩に会いに行ったの……?
「保って聞いても、最初は全然ピンと来てなかったんだ。
名字も違うし、同じ名前のヤツなんてわりといるもんだし。
だけどさ、アイツの顔見てびっくりよ。
保じゃねぇか」
心臓が異常なくらいドクドクと音を立てている。
「しかもお前らが兄妹だって、誰も知らねーっぽいし。
なんか変じゃん?
それでピンと来た。
お前ら、兄妹だって事を隠して付き合ってんだなって」
どうしよう。
なんだか頭がクラクラする。
先輩……。
助けて……!
「それともアイツ、彼氏のフリしてお前のボディーガードでもやってんのか?
お前に悪い虫がつかないように」
「え……?」
そ、そう思ってくれれば、ありがたいんだけど、どう答えればいいのか……。
「それなら納得してやろうと思ったけど、やっぱ違うよな」
「どういう、こと……?」
「だってさ、いくら溺愛してるからって、妹と恋人つなぎしたり、肩を抱いたりするか?
俺だったら絶対しねぇな。
気持ちわりーもん」
そんなことまで人から聞き出してるなんて、ひどい……。