キミさえいれば
それから2日経った昼休みのこと。
私はハヤト君に連れ出されていた。
場所は校舎の端の非常階段。
こんなところで、一体何の話があるんだろう。
「凛。お前、俺と付き合えよ」
「は?」
突飛なハヤト君の言葉に、私の思考回路はさっぱり追いつかない。
「俺の女になれ」
「ちょっ、何言ってるの? いきなり」
ハヤト君は階段に長い両脚をドカンと広げ、偉そうに座っている。
「俺の気持ちはもう話しただろう?
好きなんだよ、昔から。
だから、俺の女になれ」
昔から強引な人だったけど、さらにひどくなっているような気がする。
「待ってよ。
私の気持ちはどうなるの?
悪いけど、私はハヤト君のこと、そういう対象じゃない」
っていうか、どっちかと言うと嫌い?
昔いじめられたトラウマが、どうも拭えない。
「へぇ……。俺とは付き合えないんだ」
私は大きく頷いた。
「それって、彼氏がいるから?」
「え……?」
うそ……。
まさか知ってるの……?
「俺、色んなヤツにお前のこと聞き回ったんだ。
お前がここの学校の男連中にすげー人気があることも、お前が誰と付き合ってるかも」
聞き回るだなんて、そんなことして欲しくないのに。
「お前、三年の男と付き合ってるんだろ?」
ハヤト君の掠れた声に、ドクンと心臓が跳ね上がる。
「そいつが好きなのか?」
どうしよう。
どう答えればいいの……?
私はハヤト君に連れ出されていた。
場所は校舎の端の非常階段。
こんなところで、一体何の話があるんだろう。
「凛。お前、俺と付き合えよ」
「は?」
突飛なハヤト君の言葉に、私の思考回路はさっぱり追いつかない。
「俺の女になれ」
「ちょっ、何言ってるの? いきなり」
ハヤト君は階段に長い両脚をドカンと広げ、偉そうに座っている。
「俺の気持ちはもう話しただろう?
好きなんだよ、昔から。
だから、俺の女になれ」
昔から強引な人だったけど、さらにひどくなっているような気がする。
「待ってよ。
私の気持ちはどうなるの?
悪いけど、私はハヤト君のこと、そういう対象じゃない」
っていうか、どっちかと言うと嫌い?
昔いじめられたトラウマが、どうも拭えない。
「へぇ……。俺とは付き合えないんだ」
私は大きく頷いた。
「それって、彼氏がいるから?」
「え……?」
うそ……。
まさか知ってるの……?
「俺、色んなヤツにお前のこと聞き回ったんだ。
お前がここの学校の男連中にすげー人気があることも、お前が誰と付き合ってるかも」
聞き回るだなんて、そんなことして欲しくないのに。
「お前、三年の男と付き合ってるんだろ?」
ハヤト君の掠れた声に、ドクンと心臓が跳ね上がる。
「そいつが好きなのか?」
どうしよう。
どう答えればいいの……?