ハート交換
まだ、残されたわずかな時間がある。



そう思ったわたしは、小川さんと共に博物館の資料室であの姿鏡の参考資料を必死に読みあさった。



どの資料も分厚く字が小さく読みづらい。
中には、ホコリにまみれたものもあった。



「まだ、晃帰って来てないよね?」



時々、心配になった小川さんが資料室を抜け出して会場入口まで様子を見に行く。



「晃くん、居ましたか?」



小川さんが資料室に戻ってくるなり真っ先に尋ねるも小川さんは、首を横に振るだけだった。



あっという間に時間が過ぎ、時計を見ると針が夕方5時すぎを差している。



どうしよう・・・結局、何の解決策も見つけることが出来なかったよ。




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