ハート交換
ハート型のクッションがその場に落ちた



私は、ただ夢中になって彼の元に走る



その瞬間



私は晃を強く抱きしめていた



もう離したくない



もう奪われたくない



私の大切な人



私は、正面の鏡と対峙する



少し青ざめている自分の姿がうつっていた。



そして



鏡の中から白い手が現れた



私に躊躇はない



もう心に恐れもなかった



持っていた傘で思いきり力いっぱい鏡を叩きつけた




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