フォンダン·オ·ショコラ
マンションに帰ってきた。



きっとアイツは、私に浮気現場を見られたことも知らずに、呑気に過ごしているに違いない。



私の誕生日も忘れて…。


「ただいま…」



アイツは、すーすーと気持ち良さそうに寝息をたてて眠っていた。



テーブルには、私の大好きなボンゴレスパゲティと、見覚えがある茶色い紙袋…。



どういうこと!?
ため息をついて、アイツの隣に座った。



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