神聖魔法団【上】
よし、暇だから少しからかってやろう。
「黎兎くんモテモテでちゅね~」
嫌味たーっぷりである。
「自分がモテないからって僻むなよ、みっともない」
「なっ・・・!」
こんの・・・・!!
本気で怒ろうとしたが
「冗談だよ。黎奈もモテるんだから自覚しな」
有り得ないことを言われ、放心状態に。
「そういうフォローがもっと私を惨めにするんだよ・・・!?」
わざと肩を大きく下げる私に対し
「あー、はいはい。それは悪かったな」
また適当に返事をする黎兎。