神聖魔法団【上】
「私の親は小さい頃に亡くなったの。
交通事故でね。それからはふうくんの家に時々お世話になりながら今は1人で暮らしてる」
いつもニコニコ笑ってるから、そんなの気付かなかった。
「正直ね、雷からこの話を聞いたとき別に死んでも良いやって思った。
お父さんたちの元にいきたいとずっと思っていたから。
だけど、黎兎くんが黎奈のことを心配する姿を見て、
私にも家族がいたらこうやって心配してくれたのかなって思った」
寂しそうな顔で言葉を紡いでいく。
「絶対心配するよ!
心音(しおん)さんたちは天音のこと本当に大好きだったんだから!!」
風雅が叫ぶ。
「うん。知ってる!えへへ。
だからね、私もう死にたいなんて思うのやめた。
ただでさえ死んじゃって私の事が心配だと思うのに、
私が死にたいなんて思ってたら悲しむじゃん?
だから、今は生きたいと思ってる。
それでね黎兎くん、心配なのは分かるよ。家族だもん、当たり前。
でも、信じなきゃいけない時もある。
待っていなきゃいけない時もある。
黎兎くんが心配する分、黎奈も申し訳ない気持ちになる。
今は待つ時だと私は思う」
天音がこんなにも真剣なの初めて見た。
それだけ私たちのことを考えてくれてるって思うと嬉しくなる。