神聖魔法団【上】
俺は一か八かに賭けてみることにした。
「涯!俺に着いて来い!」
涯は何が何だか分からない表情をしていたが
俺の顔を見て何かを思ったのか頷いてくれた。
「おい!ズローとその分身!
お前らなんて相手にならないくらい弱いな!
悔しかったらこっちに来い!」
俺の言葉が頭にキタのかもの凄い形相で追いかけてきた。
こわ・・・。
ちょっと引いたが涯と共に皆がいない奥の方におびき寄せた。
「お前ら、コイツらを殺すなん!
なにがなんでも殺るなん!!」
ズローの言葉に分身が動く。
俺は戦いながら涯に作戦を話す。
「危ないかもしれないけど、これしかない。
一度に倒す方法は」
涯は少し考えていたが
「やってみよう」
手伝ってくれるみたいだ。