神聖魔法団【上】
「いや、そんなはずないですよ。
だって・・・だって私そんなこと親から1度も言われたことないんですよ?
ね、黎兎?」
・・・・・黎兎?
「悪い、俺父さんからそれらしいこと聞いた覚えがある・・・」
「え・・」
「俺、小さい頃ヒーローになりたいとか言ってた時期あっただろ?
その時に父さんに言われたんだ。
‘‘お父さんの遠い先祖はヒーローだったんだぞ’’って」
「そんな・・・」
「俺その時は何の事か分からず、忘れてたけど
それってさ、もしかして・・・」
その先は自信がないのか口を濁すが
きっともう分かっているだろう。