Sunshine love

学園祭初日は試合と共に流れるように過ぎて行き、とうとう明日が、学園祭最終日だ。
明日は喫茶店のシフトだ。接客、呼び込み担当なので、頑張らなくてはならない。
今日は、公開終了後、喫茶店の引き継ぎと、卓球の一般公開の準備がある。
まずは、喫茶店の引き継ぎだ。
「郁ー、早くしないと、委員長に怒られるよー!」
委員長に、怒られるとまずい。
「うー、待ってよー、頑張るからー!」
奈緒は呆れた表情を作りながら、待っててくれる。ここは、運動部の意地を見せなければ!
やっと、追いついた。
「ごめん、倍速でも大丈夫だから、行こう!」
「うむ、じゃ、3倍速ね!」
と奈緒。げっ。さすがに、3倍速はきついかも。いくら運動部とはいえ、息がきれちゃう。
どうやら、顔に出ていたようで、
「大丈夫だって、私の歩いてたスピードの3倍だよ、大したことないでしょ。」
安心して、息をついた。
奈緒がくすくすと笑っている。


喫茶店の会場に着くと、説明の最中だった。こっそり入る。
「…えっと、今日のお客さんの入りは、まーまーだよ。明日の方が増えるから、シフトの人、頑張ってください。あと、呼び込みとかもやってほしいです。
では、頑張っていきましょう、オー!」
あっというまに、委員長の説明が終わった。
私たちのシフトの時間は、混んでから、だんだん空いて行く時間らしい。しっかり、お客さんをさばかなくては。
そのあと、明日のメニューの下ごしらえをして、部活の会場のセッティングをし、帰った。
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