恋愛学園
「俺もだよ」
今までの嫌がらせの仕返しなのか嫌そうな顔をする青を見て楽しそうな桃也。
諦めたかのように溜め息を吐いた青が真っ赤な舌をいきなら出して桃也の唇に近付いていく……。
「……えっ……」
「ももちゃんっ……」
「「「キャーーーーーーーッ!!!!」」」
私と憂が呟いた声はさっきよりも大きな甲高い声にかき消された。
そんな声を聞きながらも近付く二人。
私と憂が顔を青くさせてることにも気付かずに。
「……青ってそっち系?」
「やれって言ったの桃也」
遠くで見てる生徒にはわからないように一定の距離で顔を近づけず止めていた二人。
そして、お互いに一点に目をやる。
顔を青くして冷や汗かいて目を見開いて口をポカーンと開けてい?自分の本当のパートナーを見て"可愛い"と思って笑っていたことを知るのは、青と桃也と琉宇だけだった。