恋愛学園







普段の会長の顔に戻って俺らを見渡す。
喧嘩でペアを変えた俺らへの注意と俺への牽制を含めての罰ゲームってことか。





「……会長、負けないから」




「私はなんでもしますよ?」




スタート位置の手前でそう言うと会長は振り返らずにそう言った。





「青、桃也!!無事か!?おぉ、憂無事やったんやな!変な声聞こえてきた時は焦ったで?芹那、どうしたんや!?」





「豹、うるさいよ?」
「豹、うるさい」





最初の場所に戻ると豹が柊花を連れて俺らのとこまで来た。
そして、被る俺と桃也の声。




「憂をまた泣かせる気?」
「芹那ちゃん起こすつもり?」






「す、すまん……」





豹は見かけによらず仲間思いだし、心配かけたんだろうな。
俺と桃也の声に萎縮する豹を見て笑う。





「心配してくれてありがと、豹」





「お、おう」




照れたように笑う豹。




「会長もいないし、各自部屋に帰ろっか。憂、帰ろ?」




「うん!」




「そーだね、芹那ちゃん寝かせてあげたいし。じゃあね?」




「じゃ、また明日やな!柊花、寒ないか?ほな、ダッシュで帰るで!」




「眠い……」





桃也の声で自分たちの部屋に帰る。
俺も早く帰らないとね。





「……芹那ちゃんが思い出しませんように……」





そう願いを込めて芹那ちゃんの額にキスをする。










――青side END――





< 190 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop