恋愛学園


ほんとに、憂ってなんか小動物みたいで可愛い。
これは、佐藤くんが溺愛するわけだわ。



「……うん、一緒に着替えよ」



そう言うと満面の笑みを浮かべる憂。
やばい、超かわいいんだけど……。
気付いたら憂の頭を自然と撫でていた。



色素の薄い茶色の長い髪を緩く巻いている憂の髪の毛はとてもふわふわしてた。
頭を撫でると憂は一瞬驚いた顔をしたけどすぐに嬉しそうに少し頬を赤らめて笑ってくれた。



「……早く、着替えないと」


「あっ、そうだね」




憂が可愛過ぎて着替えるのを忘れてる間に柊花は着替えていた。
早いな……。



憂と一緒に着替えて教室を三人で出るとき私の後ろには憂が張り付いてて可愛かった。




「しゅーかーーーーーー!」



教室を出て直ぐに柊花を呼ぶ豹の声が聞こえたら隣にいた柊花に豹が抱き着いていた。



「……寂しかったやろぉ!大丈夫や、もう離れんからな!それにしても、柊花の着替えてる姿を俺以外が見るなんて許せへん!」



いや、お前が見るのもおかしいだろ。
しかも、女子に妬きもちって束縛強。
隣にいる柊花と柊花に抱きついてる豹に目を向けると豹に睨まれた。




「なに、柊花を見てるんや!お前なんかに柊花はやらんでっ!」



「……豹、邪魔」



抱き着いていた豹を押し退けて私たちの方に来る。
ざまぁみろ、豹め。




「……豹、原田取られちゃったな」



そんな私たちを笑いながら見てた佐藤くんが豹の隣に行って肩をポンポンと叩く。



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