恋愛学園



――ガラガラ。


「ハロー、皆さん!今日も朝から元気良くラブラブしてるかな~?」



「…………」


なんか、変なの来た。



「あれ、担任だよ」



「…………え、マジで?」



朝から元気良くラブラブしてるかなとか聞いちゃう人が担任って……。
この学園、真面目にヤバイって。



「さてさて、今日の一時間目は……えっーと、おぉ!ラブラブ体育じゃないですか~。朝からみんなでいい汗かいて愛を深めましょう!ってことで男子は外でる!」



ラブラブ体育……?何そのネーミングセンスの無さ。



先生の声を聞いて女子を立たせて男子は席を離れていく。
そこは、ちゃんとしてたんだ……よかった。



「じゃあ、芹那ちゃん着替え終わったらね?」



そう言って笑顔で手を軽く振りながら爽やかに去っていく青は、すぐに、豹と佐藤くんに捕まって3人仲良く教室から出ていった。
そんな三人にクラスの女子が皆見惚れていたのは言うまでもなく。




「……芹那……ちゃん?」



そんなことを考えながら3人を見送っていたら青が居なくなった方から声が聞こえてそっちに顔を向けると原田さんがいた。



原田さん……かな、私呼んだの?



「……原田さん……どうしたの?」



「私じゃないから。それに、柊花でいいし。私も芹那って呼ぶから」



原田さん……じゃなくて、柊花じゃないってことは……。
柊花が自分の後ろを見るから私もそこに目を向けると憂がいた。




「……あ、あのね……」




憂だったんだ、私呼んだの。




「……なに、憂?」




柊花の後ろにいる憂にそう聞くとやっぱり柊花の後ろに隠れたまま言う。




「一緒に着替えても……いい?」



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