恋愛学園
え?嘘でしょ。
まだ、時間あるのに!
「あっ、三人が真っ先にこっち歩いて向かってきてるよ?」
先生の笛の音が聞こえると、青、佐藤くん、豹が歩いて喋りながらでも私たちを視界に捉えたままこっちまで真っ直ぐに向かってくる。
なんか、歩いてるとこがムカつく。
「柊花、私についてこれる?」
「余裕」
柊花は余裕そうな女でも惚れそうなほど綺麗な笑みを浮かべるとそう言ってくれた。
やばい、この子綺麗すぎる。
豹が束縛するのがわかったよ……。
「……憂は、しっかり捕まっててね!」
「……えっ、きゃっ!」
憂をおんぶすると女の子らしい可愛い反応が聞こえた。
憂は、多分ついてこれないだろうからこうしよう。
そして、男子の方を向いてあっかんべーと言って目の下を軽く引っ張って舌を少し出すと、私は憂を背負って柊花を引き連れて男子から逃げるように走り出した。
「……ハハッ、青のパートナーの子面白いね。憂背負って行っちゃったよ。てか、原田まで着いてってるし」
「俺の柊花をたぶらかしおって!絶対、柊花は取りかえすからなっ!」
「うん、面白いでしょ?てか、俺に言っても意味ないからね豹。俺の言葉には頬赤らめ予定はないらしいよ。そういうの言われると俺、張り切っちゃうこと知らないからね」
「ハハッ、珍しい女の子だね。青が興味持つわけだ」
「うん、まぁ出会ったのは今日が初めてじゃないけどね。前に俺はあの子に……。あの子は覚えてないみたいだけど」
「ほぉ、運命の出会いちゅーやつか!それなら、俺と柊花も負けんで……」
「ほらほら、二人とも行くよ?俺らのせいで女子に目を付けられてるあの子達を野放しになんてしてられないしね。それに、野生化してる男子が何故かあの3人狙ってるし、急がなきゃ」
「うん、そうだね」
「おう、柊花は俺が守るで!」
なんてことを呑気に男子は喋っている間、私たちは必死に逃げていた。