恋愛学園



「……っはぁはぁ……なんと、か……撒いたみたいだね」


「っはぁはぁ……そうみたいだけど、なんか知らない男子がこっち来てるよ?」



柊花の指した方を見ると自分のパートナーをほっぽって私たちめがけて走ってくる何人もの男子たち。



うーん、なんかやばそう。



「……憂は、ちょっとあの憂一人が入れる場所に隠れてて。出てきちゃダメだからね?」



憂をそう言って下ろすと素直に縦に頷いて、私が言ったところに隠れてくれた。



よし、と。
これであとはあの男子から柊花守るだけだね。



「原田さーん、俺にビンタを!」
「城崎さーん、俺にビンタを!」
「憂ちゃーん、俺を殴ってくれ~!」



こいつら、エムの塊かよ。
とてつもなく気持ち悪い。



「……柊花、逃げるよ」



「……ん……」



柊花の手を掴んで、私はM男たちから逃げるように走った。
あんなやつら、叩くなんて死んでも嫌。




私たちが走り出すと隠れた憂には気付かずに、全員が私と柊花の後を追う。
自分のパートナー、どうしたのさこいつらっ!




「……はぁはぁはぁ……っはぁはぁ……」
「っ……んっはぁはぁ……」




「は~ら~だ~!」
「し~ろ~さ~き~!」
「う~い~ちゃ~ん~!」




待って、これさ……青たちから逃げる以前の問題になったんだけどっ!
逃げる事に夢中になってて女子の皆さんを私は、忘れていました。




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