嘘つき、でも騙されてあげる
「優里も須藤さんの事を愛していました。


だからお腹にあなたの子供がいたと分かった時、


自分から身を引いたのです。


でも優里は病に侵されていて、


もう助からなかった。


でも命をかけて夢花を産んだのです。


私が須藤さんに連絡すると言うと、


優里はしないでと泣くの。

彼を困らせたくないから、

自分が死んだ事も夢花を産んだ事も知らせないでほしいと。


でも私はいつか須藤さんにすべてを話したかった。


優里がどれだけあなたを愛していたか。


あなたと優里の愛の証夢花を須藤さんに見せて挙げたかった。


こうして会えたのも運命だと思うのです。」






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