Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】

病院に戻ると、坂下の妹さんがいた。



「外泊許可出たのなら、教えてくれたっていいのに…。

兄さんったら、どこへ行ってたの？」



「彼女の部屋です。」



坂下は、黒いトレンチコートを脱ぎながら答えた。



そういうことを、恥ずかしげもなく言わないでよ…。



「彼女!?」



妹さんは私の姿を認めると、私の首を絞めだした。



「この外人女子高生！

アンタ、兄さんに何したの!?」



息子といい、妹といい、坂下の身内はすぐに人の首を絞める…。



「アンジェを放しなさい！」



坂下が止めるのも聞かない妹に、一度くらいは一矢報いたい。



「和さん、スゴく優しくシテくれたの…夕べ。」



その言葉を聞いた妹さんは、私の首から手を放すと



「兄さんを誑かすなんて…許せない!!」


そう言って、私の頬を打った。



とりあえず、窒息死は免れたようだ。



坂下はグロッキーになってる私をベッドに腰掛けさせると、妹さんに厳しい口調で言い放った。



「彼女に危害を加えるなら、二度と姿を見せないで頂きたい！」