Angelic Heart 【教師×生徒の恋バナ第二弾】
「何でよ…?

30年も前から、ずっと好きだったのに…。

散々虐め抜いて、やっとあのケバイ女と別れてくれたと思ったのに…。

何で、こんな外人のガキなんかに横取りされなきゃなんないのよ!!」



「30年も経っているのですから、兄妹だということを理解したらいかがですか?」



坂下は呆れたように言うと、ベッドに腰掛けていた私を押し倒した。



…って、ちょっと!!



抵抗しようと思っても、こんなキスされたんじゃ…身体の力が抜ける一方…。



「兄さん、やめて!

何してるのよーっ!!」



「人に見られるのは趣味ではありませんが、見物しますか?

昨夜、私が彼女をどのように愛したかを…。」



坂下が、私の脚を撫でる。



ちょ…、ちょっと待ってよ!



反論したくても、キスで口を塞がれていて無理だった。



「兄さんの…バカーっ!」



妹さんは叫ぶと、走り去って行った。



その足音を聞いた坂下は、私から唇を離し、身体を起こした。



「アンジェ、あなたを利用してしまい、申し訳ありません。」



そう言うと、私の身体も起こしてくれた。



「あ、それは良いんだけど…。」



いや、ホントはあまり良くないけど、仕方ない。



「妹さんのこと、あれで良かったの?」



「寝込みを襲われるよりは、マシです。」



「でも、なんだかちょっとカワイソウ…。

私もこんなに素敵なお兄さんいたら、他の男なんて目に入らなくなりそうだもん。」



私は、坂下の頬をツンツンって突きながら言った。









 
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