逆境の桜






「桜!落ち着け!こんなんじゃ話が出来ないだろう!」






土方に怒鳴られると桜はピタリと止まった。






「すいません。少々取り乱してしまいました。」





近・土・西・家「いや、少々じゃないだろ!」





「そんなことよりも将軍様は何故私達を避けたり襲撃をしたりしたのです?」





「どうせ御主等の事だ。帝に政権を返せとでも言うんだろう。」





「流石ですね。政権を返して頂けますか?」





「断る」




「何故です?」




「250年あまり続いた幕府を儂の代で終わらせるのは抵抗がある。それに今までは幕府が政を行っていた。天皇には任せられん。」




「私達は天皇に政権を返して頂いた後に家茂公には政に参加して頂こうと考えています。」





「何!?」




「....今宵は日も遅いですし明日また伺います。明日....坂本龍馬や桂小五郎も連れて参ります。では失礼します。」




こうして桜達は御所を後にした。








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