姫様参上!
「ふぅ………」
いない!
どこ探してもいない!
「なんでだよ……」
ちーちゃんどこだよ〜(泣)
てか私、すんげぇ見られてるんですけど。
ーードンッ
「って……!」
私が急ぎ足で歩いていると、誰かとぶつかった。
しかも、相手倒れてるし。
「あ、あぁあ!!
すみませんっ!」
「い、いや…いいよ。」
「本当に……すみません……!」
うわ……この子凄いな。
私、多分人とぶつかっても謝らないわ。
「はい。」
私は目の前でオロオロしている女の子に手を差し伸べた。
「え……?」
「自分からぶつかっちゃったし、これくらいの親切はしとかないと。ね?」
「は、はい…………/////」
返事をすると、女の子は私の手を取り、さっと立った。
うわ……!可愛い!
こんな子いたっけ?
「君、名前は?」
「えと、渡辺 咲です。」
「咲ちゃんか〜!いい名前だね!」
「あ、ありがとうございます……/////」
「ついでに、自分の名前も教えるね。
美村 愛海です!」