姫様参上!

だから私は女だっつーの!



「みんな勘違いしてない?
私、彗月の事なんてどうとも思ってないけど?」



「「「「本当ですか⁉︎」」」」



ハモってるーー(笑)



「うん。本当。」



「「「「よかった……」」」」



またハモってる(笑)


つかあれだな。モテる男は辛いな。


男じゃねーけど。



もういっそ、男のキャラ演じるか。

いや、それはダメだな。



「てか、ちーちゃんがいない……」



この子達の相手してたから忘れてた!



「あのさ!ちーちゃん見なかった?」



「「「「見てません。」」」」



「わかった。ありがとね!
じゃあまた!」



「「「「え〜っ!!」」」」



私は悲しそうにするあの子達を無視して走った。


私がちーちゃんと言って誰だかわかってしまうのは、あの子達の凄い所。



私のファンって、私をどこまで知ってるんだろ……?



そういや今月、モテ男ランキング1位だったな。



「寒気がする……」



最悪だ。


なぜ私は男としてランキングに入ってるんだ。


おかしいだろ。



< 105 / 196 >

この作品をシェア

pagetop