教師の恋愛日

それから、舞矢をメールで呼び出すことも無くなったけれど、たまに彼が教室に居てくれるおかげで、HRが楽に進んだ。

よく顔を出すようになった舞矢を恐れ、いつ来るかと緊張に黙り込む生徒の姿が、可哀相に思えることも多くなった。

「今日明日終われば休みだから、頑張って行こう」

「うーす」

「号令」

「起立、気を付け、礼」

「「ありがとうございました」」

提出物のプリントなどを集め、全部まとめて持ち、職員室へと向かった。


何事もなく、5時間目の授業が終わって職員室に入ると、職員一口うるさい橘先生が、ズンズン近づいてきた。


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