ORANGE SNOW
リヴィアスは祈りを終わらせると、ベッドから抜け出し着替えを始める。
この部屋は相部屋なのだが、その相部屋で寝ている他の子供達もリヴィアスに続いて起き出していた。

「おはよ」

そう言うと、同じような挨拶が次々と返ってくる。
この弧児院にきたばかりの時は皆が皆人見知りをして誰も話してくれなかったが、今や全員と騒げるほどリヴィアスは馴染んでいた。
大した成長だ、と心の中で苦笑する。

「ちょっとリヴィアス、早くしないとご飯冷めるよ」

と、後ろから声をかけられ振り返ると、ふわふわの紅茶みたいな色のウェイビーロングの髪をもった少女が、腰に手を当てて立っていた。
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