ORANGE SNOW
その胸に赤い宝石のネックレスを着けている以外、数年前と少女の姿は何一つ変わってなかった。
その事に違和感を持ちつつ、あの時と同じように詠唱を用いずに、手に炎を溜めているのを見て自分も魔力を練る準備をし、問いかける。
「人を、なんで襲うんだ?
あの時貴女は、人間を襲うな、間違ってる、と私を救ったじゃねーか」
それは罵倒にも似た言葉だった。
ずっと会いたかった少女が、見た目何一つ変わってない少女が、蓮華を襲っていた。
その事実がどうしても信じられず、そして許せなかった。
「悪魔ノ子ハ、生キテ、駄目ナノ」
あの時の真っ直ぐした不思議な声と違う、無機質で無感情な声で言われ、思わず身体を引かせた。
だがすぐに敵意を出している少女を睨み、魔力を一気に練り―、詠唱を始める。
「すべてを焼き尽くす炎よ!ファイア…ッ」
「危ない!」
咄嗟に叫んださくらの声に反応し、詠唱を止め前を見ると、少女が炎をリヴィアスに無数に放っていた。
その事に違和感を持ちつつ、あの時と同じように詠唱を用いずに、手に炎を溜めているのを見て自分も魔力を練る準備をし、問いかける。
「人を、なんで襲うんだ?
あの時貴女は、人間を襲うな、間違ってる、と私を救ったじゃねーか」
それは罵倒にも似た言葉だった。
ずっと会いたかった少女が、見た目何一つ変わってない少女が、蓮華を襲っていた。
その事実がどうしても信じられず、そして許せなかった。
「悪魔ノ子ハ、生キテ、駄目ナノ」
あの時の真っ直ぐした不思議な声と違う、無機質で無感情な声で言われ、思わず身体を引かせた。
だがすぐに敵意を出している少女を睨み、魔力を一気に練り―、詠唱を始める。
「すべてを焼き尽くす炎よ!ファイア…ッ」
「危ない!」
咄嗟に叫んださくらの声に反応し、詠唱を止め前を見ると、少女が炎をリヴィアスに無数に放っていた。