妖精と彼








学校に着けば、俺の性格を理解してくれる友達がいる。





俺の表情や感情を読み取ってくれるわけではないけれど、こんな俺と飽きずにつるんでくれている。









「愛ー、はよー」
「あれー?愛、今日来るの遅くねー?」






俺が教室に入ると、片手を軽くあげながら俺の友達、和(かず)と博貴(ひろたか)がやってきた。




二人とも、高校からの付き合いだ。


高校に入学したての頃、俺は無表情でリアクションも薄いため話しかけにくいと評されていた。






進学校なのもあって、他人に興味のないヤツも多くて、俺はあまりクラスに馴染めそうになかった。




それでも良いか…と思ってたけど、
そんな中、二人がもとから知り合いだったかのように話しかけてきたところから、つるむようになった。







「……ちょっと。色々あって。」






そう答えると、二人は楽しそうに「何なにー?告白でもされた?」
「サッサと付き合っちゃえ!」


とか、軽口を叩いてくる。






「………」





「愛には早く彼女作ってほしいよなー」
「なー。特に俺らが困るし!」
「「…はははは!」」





割と俺が無視しても、常に楽しそうに二人で盛り上がってるので、気が楽だ。



そんな友達のざわめきを無視しながら、授業の準備をする。
朝の騒がしい教室に、一人の女子の声が響いた。












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