海がみたい

リユがいなくなったのは、それから数日後。



用意していたプレゼントも、勝手にリユが飾り付けをした小さなツリーも、何となく買ったケーキも、もう、その賞味期限を過ぎて、



ただ、何となく、終わった。




もうあの笑顔は見れない。



俺じゃない、




あいつを選んだから。




サヨナラさえ言わない勝手な女。



だけど、



それでいい。



それでも好きだった。


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