海がみたい
俺は、
少なくなる時間に、
増える別々の時間に、
不安になって、嫌になって、子供のようにワガママを言った。
それでも、リユが俺を突き放さないと知っていたから。
優柔不断で中途半端な優しさと少しの愛情。
それが俺を縛り付けて同時に傷付ける。
だけどそれを望んだのは俺で、後悔なんてしてない。
ただ、繰り返しの同じ会話に、リユの笑顔は減っていった。
それでも、傍にいて欲しかった。
それが、押し付けだとしても。