シークレットプリンセス〜川崎隆弘編〜
「(何も歌えない俺の価値はない。)」
「そんなことない!」
私は
声を荒げて言った。
「隆弘さんは
他の人にだって曲提供してるじゃない!
私が
隆弘さんの声になる。
私が
隆弘さんの支えになる。
だから
価値がないなんてそんなこと言わないで!」
隆弘さんは
ビックリした顔を見せた後
私に向かってこう言った。
「(ありがとう。)」
口の動きから見るとこう言ったように見えた。
私が
隆弘さんの支えになれたら…。
隆弘さんを
少しでも楽にしてあげたい。
不安を消してあげたい。
そう
思うようになっていた。