シークレットプリンセス〜川崎隆弘編〜
「白井ライトです。
隆弘に会いたいのですが…。」
今隆弘さんの
事務所にいる。
ライトさんのおかげですんなりと事務所は隆弘さんに会わせてくれた。
隆弘さんのいる部屋に行くと
怒った男性の声が入ってきた。
「アーティストは
声が資本なんだ!
なのに
どういうことだ!
声が出ないなんて!
お前の価値などもうない!」
「ちょっと待ってください!」
私は隆弘さんの
社長さんの間に入る。
「隆弘さんは
価値がない人間なんかじゃない!」
「そうです。
羅川社長。」
ライトさんが
口を開く。
「羅川社長…。
自分の言っていることがお分かりで?
お分かりならば…。
川崎隆弘は私が所属している事務所に移籍させていただけませんでしょうか?」
羅川社長が笑う。
「いいとも。
隆弘。
お前の魅力は歌詞や曲なんかじゃない。
顔だよ。
実際お前は
顔を出してから売れ始めたんだ。
それを覚えておけ。」
「隆弘の書いた歌詞や曲の魅力を私が身を持って証明しましょう。」
ライトさんは
羅川社長に紙を渡す。
「隆弘の事務所移籍のハンコを押してください。」