隣の悪魔はご機嫌ナナメ
推薦されても断らないような
そんな人をみんなで適当に選んで。
みんなはそれに便乗しただけ。
あたしはまんまと波に流された。
「押し付けられた?」
「誰でもよかったんだと思う」
「なんだそれ」
あたしの代わりに青久が悔しそうに言う。
「いいの、別に」
「よくねえだろ」
青久が足を止めて、真剣な顔であたしを見る。
「よくねえよ」
ドキリと胸が音を立てる。
いつだったか感じた、感情に似てる。